銃の種類について
ライフル銃・散弾銃・空気銃や二連銃・自動銃等の銃の種類についてご紹介しております。銃の免許の取り方、所持許可の取得の方法についてご紹介しております。
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日本で許可される銃の種類は、ライフル銃、散弾銃、空気銃の3種類です。原則的にいずれも一定の長さがあることが基準で、基準値より短いものは認められません。
※拳銃(ピストル)は日本では一部の競技を除き、認められておりません。
銃の法的許可上の種類
ライフル銃
国内で許可される銃器の中で最も威力のある銃と言えます。銃身内はライフリングと呼ばれ、発射弾に回転を与えられるようにラセンが入っております。弾の種類およびそれを使用できる銃の口径の種類は世界的にも多種豊富にありますが、全てのライフル口径が日本で認められるわけではありません。ライフル銃の最大到達距離は4km以上とも言われ、威力と精度が優れていることから倍率のあるスコープを用いて200m以上の距離で多く使用されております。狩猟では主に、クマ、イノシシ、シカ等の大物猟に使用されます。
散弾銃
日本での競技や狩猟に最も多く使われている銃です。ショットガンともいわれます。1発の弾薬に複数量の弾粒が詰められており、散り広がる装弾を発射できる銃が散弾銃にあたります。散弾銃規格は主に外装される弾の太さで番径規格が定められており、12番(12GA)と言われる規格が射撃、狩猟において圧倒的に使用割合を占めております。同一規格でも内装される弾粒の大きさには多種類あり、用途によって使い分けることができます。また、散弾銃は複数の弾粒を装薬した装弾だけでなく、一発だけを装薬した弾(スラッグ弾、サボット弾)を発射することもできます。使用距離は複数の弾粒の装薬弾では40m位まで、スラッグ弾で50m位、サボット弾で150m位といわれております。サボット弾は弾に回転を与えられるように溝が入っており、この弾を発射できる銃はハーフライフリング銃身と言われる専用銃身であることが条件となります。
散弾銃は全般的に狩猟では幅広く用いられ、散弾を用いて鳥類・小動物猟。スラッグ弾およびサボット弾を用いてイノシシ、シカ等の大物猟に使われます。
空気銃
その名の通り空気の力で発射される銃です。デパート等で売られている空気銃は威力も然程ないことから許可を受けずに購入・使用できる、いわゆる玩具として扱われており、ここで挙げる空気銃ではありません。銃刀法上の空気銃は大変威力があり、殺傷力を秘めている銃をいいますのでしっかりとした安全に対する知識・許可が必要となります。空気銃は散弾のように複数を同時に発射できるものはなく、1発での発射です。手軽に手の力でポンプするタイプや、CO2炭酸ガスを使用するタイプ、最近では高圧の空気を注入するハイパワータイプが人気を集め、40m〜50mで使用することも可能です。狩猟では主に鳥類・小動物猟に用いられます。
銃の構造の種類
銃の構造(設計)にも種類があり、例えば上下二連銃と言われている種類にも、散弾銃があればライフル銃もあります。ここでは日本に普及している代表的な種類のものをご紹介します。
上下二連銃
主に散弾銃、一部のライフル銃がこの方式を採用しております。特徴は銃身を縦に二本連結しており、レバー操作を行なうことにより、中央付近が開閉し、弾を装填します。弾は2発まで装てん可能で、1発ずつ発射での連射が可能です。上下二連銃は代表的な用途としてクレー射撃競技があがり、世界的にもこの方式の銃を使用する選手が大部分を占めます。狩猟においては軽量化されているタイプが普及しており、水平二連銃とともに人気があります。
水平二連銃
主に散弾銃、一部のライフル銃がこの方式を採用しております。上下二連銃とよく似た構造ですが、違う部分は銃身を縦に連結している上下二連に対して、水平二連は銃身を横に二本連結しています。古くから狩猟目的として多く普及しており、現在でも高額で売買されている水平ニ連銃が多くあります。
単身自動装填銃
散弾銃やライフル銃に多く採用されており、『自動銃』、『オート』などと呼ばれています。特徴は1本の銃身で複数の弾が連発できることです。これは予め弾倉(2発目、3発目以降の弾を格納するスペース。)に弾を装填しておくことで発射すると弾倉から自動的に次の弾が装てんされる仕組みです。自動の装填方式も弾薬の発射火薬ガス圧を利用するガスオペレーション方式と、発射の反動のちから(銃身の後退)を利用するリコイル方式があります。どちらの方式も、現在も海外の有名メーカーで採用され、人気を分け合っています。もう一つこのタイプの特徴は、二連銃は2発までの連射に対して、自動銃は散弾銃で3発、ライフル銃で5発(いづれも日本での許可の制限の範囲数)が連射できることで、狩猟目的の銃として人気があります。
単身手動装填銃
散弾銃やライフル銃に採用されております。1本の銃身で1発づつ発射します。弾倉のあるタイプは1回に複数の弾を装填できますが、自動装填銃のように発射されることで自動に次の弾が装てんがされるものではなく、手動での装てん操作が必要になります。
散弾銃では『ポンプアクション』と言われるタイプが有名です。別の表現として『レピーター』や『しゃくり』などとも呼ばれています。このタイプにはどの銃にも弾倉が見られます。過去の人気ドラマ『西部警察』での大門刑事の愛用ショットガンがこのタイプです。
ライフル銃では『ボルトアクション』や『レバーアクション』が多く見られます。弾倉は無いタイプの方が普及は多いようです。弾倉の無いタイプは1発ごとに弾を用意して装填します。
空気銃
単身手動装填銃と同様に、弾倉のあるタイプは1回に複数発の弾を装填できますが、弾倉の無いものは1発ごとに弾を装填します。国内規定では弾倉は5発までです。弾の装填だけでなく空気の注入(圧縮)も必要です。手動で行なうタイプは1回〜複数回にわたりポンピングします。手動以外ではCO2ガスボンベを取り付け注入するタイプや高圧空気を注入するタイプもあります。高圧空気を注入するタイプは、銃に空気室が設置されているプレチャージ式や、使用ごとに装着するボンベ式とがあります。どちらも国内高圧ガス法最大の200気圧まで対応している銃もあり、ハイパワーで人気を集めております。高圧ガスの充填は専門業者に依頼する方法、親ボンベからの移充填の方法、手動でのポンピングの方法があります。
 
銃の用途別種類
銃の用途として、射撃競技用や狩猟用と区分された銃が多く見られます。これは銃器メーカーが生産スペックに表記しているもので、主な区分とその特徴をご紹介します。
射撃競技 TRAP銃
クレー射撃のトラップ用に設計された銃です。上下二連・散弾銃が大半を占めますが、単身自動銃でも専用設計として生産されております。特徴として、銃身がやや長めで29インチ〜31インチ、チョークは絞られており、ベンドは高いものが各メーカーとも主流に設計されております。
射撃競技 SKEET銃
クレー射撃のSKEET用に設計された銃です。上下二連・散弾銃が大半を占めますが、単身自動銃でも専用設計として生産されております。
特徴として、銃身がトラップ銃と比べやや短く26インチ〜28インチ、チョークは広げられており、ベンドはトラップ銃に比べ低いものが各メーカーとも主流に設計されております。
※銃身長とチョークの関係
散弾銃は銃身の長さやチョークの寸法によって散弾の広がりかた(散り方)に違いがでます。銃身の長さとは弾の装填部分から銃口(弾の出口)までの長さをいい、チョークとは銃口の広さを表しております。銃身は長い銃身ほど遠距離での良好な弾粒の広がりがあり、短い銃身は近距離での広がりとなります。チョークにおいては狭いものは遠距離での良好な弾粒の広がりがあり、チョークの広いものは近距離での広がりとなります。各メーカーともトラップおよびスキート競技の標準的な射程距離を考慮して銃身長とチョークの寸法を決定しております。また、上下二連銃の場合、銃身が2本ある特性上、チョークの寸法を異なる寸法に設計できる利点があり、例えばトラップ競技ではクレーは遠のいていくことから、1発目にクレーを外した場合、2発目は更に遠い距離での発射になるため1発目は中遠距離チョーク、2発目は遠距離チョークというように設計された銃が大半を占めております。(スキート銃の場合は2本の銃身ともに同寸法のチョーク設計が大半をしめます)
※ベンドとは
銃身の高さと、銃床の高さの差の数値をベンドと言います。標的に命中させるためには銃を構えるフォームが重要になります。特に頬(ほお)にしっかり付けて照準することが大事とされ、しっかりと頬付けした時に射手の目の高さが照準と比較してどの位置くるかは銃床の高さ(ベンド)によって変わってきます。トラップ銃及びスキート銃はその競技の照準に有効なベンド設計がなされており、トラップは元台が比較的高く、スキートはやや低い設計のものが多く生産されております。
スポーティング銃
海外で行なわれているスポーティング競技向けに設計されている銃をいいます。スポーティング競技とはゴルフ場をイメージして例えると、射撃場にあるいくつものコースを巡りながらクレー射撃を行なう競技です。残念ながら日本ではこういった射撃場(射撃競技)はありませんが、近年国内で普及しているフィールド射撃がスポーティング競技に内容が似ており人気を集めております。銃の設計面からいうと、どちらの競技も放出されるクレーまでの距離や角度が異なり、標的までの距離はまちまちです。スポーティング銃またはフィールド射撃銃はあらゆる距離に対応できるように各メーカーにおいて交換チョーク式の銃身を採用しているものが多く、それが特徴とも言えます。交換チョークとは上記で記載しているチョークは主に固定式であることに対しこのタイプの銃身は交換式になっており、射撃前にその適応距離に応じたチョークに手軽に交換することができるものとなります。また、このタイプの銃はチョークを交換できることからフィールド射撃をはじめトラップ゚射撃やスキート射撃、更には狩猟にも幅広く対応することが出来ます。
狩猟銃
狩猟銃は各メーカーで狩猟用と定義されている銃をいいますが、全てのメーカーが狩猟用と定義しているわけではありませんので、各メーカーで射撃用等の定義がされていない銃を狩猟用と捉えても良いと言えます。狩猟銃は主に狩猟に持ち歩くことが前提なので軽量化されている銃(3.3kg以下)を一般的にいいます。また、新品出荷時に負環(銃を肩にかける器具)があらかじめ備品として装備されている銃も多くあり、これらの銃は狩猟用といえます。銃身長やチョークは狩猟を行う対象によってまちまちで、たとえばカモ猟等は遠距離での射程が有効なので銃身は比較的長め(30インチ前後)で狭いチョークのものが多く使用されます。小鳥や鹿猟では比較的近距離での射程が有効なため22インチ〜26インチの銃が多く用いられます。チョークは最近では交換式のタイプが多く普及されており、近年では長いタイプのチョーク(ロングチョーク)が開発されていることから1丁で幅広い目的に使用できることが人気の理由として挙がります。他には大物猟を主に目的とするスラッグやサボット弾を専用に用いる銃もあります。
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